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ショールを美しく仕上げる「ブロッキング」について教えてもらいます。
ムッシュムーリット、よろしくお願いします。 -
はい、それでは久しぶりのレッスンをはじめましょう。
ブロッキングについては4時間目にも少しお話しましたが、編みあがったものを水に通しあるべきかたちに整える、編み物の最終工程です。ちょっとしたサイズの修正もできます。
特に透かし編みのショールの場合は、ブロッキングをすることで模様がはっきりとあらわれるので必ずやったほうがいいですよ。 -
編み終わったら終わりではないんですね。
ブロッキングをするには、何を揃えればいいんですか。 -
まずは固定していくためのピン。専用のTピンもありますが、あまり細くないものならマチ針でも代用できます。
そしてワイヤー。ブロッキングワイヤーというものもありますが、今回はホームセンターなどで販売している2mmのステンレス丸棒を用意しました。
あとは台やマット。発泡スチロールやコルクなど平らで作品を広げることができ、ピンが打てるものなら素材は問いません。水分がついても問題のないものを用意してください。
ムーリットのお客様はプレイマットを利用する方が多いようです。
もし素材のにおいや汚れが気になるようでしたらウール用洗剤も準備してください。 -
ワイヤー、マットそして洗剤ですね。
ブロッキングしてみましょう
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こちらのショールをブロッキングしてみましょう。糸始末を済ませてからはじめます。
水を張り洗剤を少量たらしたところにショールを浸して、ショール全体に水分をゆきわたらせるように、優しく押し洗いしてください。
決してごしごしとこすったりしないようにしてくださいね。バスタオルでくるんで、水分をとりのぞきます。
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優しく乾かしてあげるんですね。
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そうです、絞ったりせず優しくです。
ショールをマットの上に広げたら、ワイヤーを通して仕上がりサイズになるようにします。
そしてピンを打って形を整えて乾かします。このような感じです。
一晩おきました。
もう完全に乾いているのでピンをはずしてみてください。 -
ドキドキしますね…
わ~!きれいな形になってる!
糸の風合いも出てふんわりしてますよ~
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左がブロッキング前、右が後です。
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明らかに違う。
これは欠かさずやった方がいいですね。
ところでショールを洗濯したらどうなるんですか。 -
残念ながら洗濯をするとくったりとしてしまいます。
面倒かもしれませんがもう一度ブロッキングしてください。
何回かやるとブロッキングのコツが分かってきますよ。 -
ショールは頻繁に洗濯しないので、大丈夫です。練習がてらやってみます!