3時間目:目を増やす 減らす とじる

  • ムッシュムーリット、動画を見なくても「表編み」と「裏編み」ができるようになりました!

  • それはよかった。表編みと裏編み、それぞれポイントがありましたよね?

  • はい、表編みは「糸玉につながっている糸は編み針の向こう側へ、
    針を入れる方向は手前から向こう側に」。
    裏編みは「糸玉につながっている糸は編み針の手前に、
    針を入れる方向は向こう側から手前に」です。

  • その通り。そして糸をかける時は、表編みも裏編みも左まわりでしたよね。
    みなさんもポイントに気をつけながら練習をして、
    この二つがきちんとできるようになってから、次に進みましょう。

    では今日もはじめましょうか。前回までで、まっすぐなものが編めるようになりました。
    今回はそこから発展させて幅を広げたり、狭めたりする方法、そして編み終える方法を勉強します。

目を増やす(ねじり増し目)

  • まずは目を増やす方法です。
    いくつかやり方がありますが、ムーリットのキットによく出てくるのが「ねじり増し目」という方法です。

    まず表目を編みます(表編み)。

    右手の針で横に渡る糸をすくい上げます。

    すくい上げた糸を左手の針に移します。

    移した目に右手の針を矢印のように入れて…

    表目を編みます。

    これで1目増えました。

    このようにねじり増し目は、横に渡っている糸をねじらせて一目作って目を増やします
    (逆にねじる場合もあり)。
    ではこれはどこでねじり増し目をしているかわかりますか。

  • うんと…、わかりました!2目めと6目めです。

  • 正解。ではねじり増し目を動画で見てみましょう。

目を減らす(右上2目一度、左上2目一度)

  • 次に目を減らす方法に行きましょう。
    まずは「右上2目一度」という方法です。
    編み目記号では「」と表現するのですが、このマークのように
    右側の目を左側の目にかぶせて減らします。

    でははじめます。

    右手の針を矢印のように入れて目を移します。ここでは編まずにそのままにしておいてください。

    次の目は表編みをします。

    そしてここがポイントなのですが、最初に移しておいた目を今編んだ目にかぶせます。


    これで終わりです。

    動画で見てみましょう。

  • 次に「左上2目一度」
    編み目記号では「」と表現し、先ほどとは逆に、左側の目を右側の目にかぶせて減らしていきます。

    はじめます。

    右手の針を矢印のように入れます。

    2目一気にです。

    そして2目一緒に表目を編みます。

    編めました。

  • 二つの目を一緒に編むだけなんですね。これ、簡単で好きです(笑)。

  • 要はそういうことです。念のため動画でも見てみましょう。

とめる(伏せ止め)

  • では本日の最後。「とめ方」です。

  • 前回言っていた、あとはこれができればマフラーが編めるというあれですね。

  • そうです。ここでは右の目を左の目にかぶせながら止めていく「伏せ止め」をやります。

    最初の2目は表目で編みます。

    最初の目を2番目の目にかぶせます。

    この要領で、次の目も表目で編み、右側の目をかぶせます。

    同じ動きを端まで繰り返していきます。


    針を抜いて、輪っかを広げます。

    その輪っかの中に糸端を入れて、きゅっと引っ張ります。引っ張りすぎないように注意してください。
    では動画で見てみましょう。

  • でも、これで終わりではありません。糸を始末しておかなければ。

  • ほんとだ。糸がついたままですもんね。

  • その糸に「とじ針」を通します。編み物用の針は普通の針と違って穴が大きい針です。
    編み地をつなぎ合わせる時などにも使うので1本持っているといいでしょう。

    こんなふうに編み目に2、3目くらい通します。

    はさみでカットして

    今度こそ、できあがりです。

    今日のレッスンで マフラーやコースターなど四角いものが作れるようになりました。
    さらに目を増やす、減らす方法も学びましたが、これはのちのちセーターを編む時にも役立ちますよ。

  • セーター!

  • 遠い道のりではありませんよ。
    次回はMOORITでも特に質問の多い、編み地をはぎ合わせる方法などを学びます。

  • はい。色々と学んで頭の中がいっぱいになってきたので、ここで一度おさらいしておきます。