TOOLS:Prym ERGONOMICS CARBON TECHNOLOGY

In Diary

お道具好きのムーリットスタッフが、プリム社のエルゴノミックシリーズ「カーボンテクノロジー」を使ってみました。

 

この10年くらいで海外パターンが身近な存在になり、お道具といえば輪針がメイン。ひとつで幾通りもの使い方ができるし、輪針自体もどんなシーンにも対応できる仕様になっていて、自分の編み物道具はもう充分整ったのかな……と思っていたところ。

ユニークなスタイルの棒針がまたまた登場したので(前回はAddi クレイジートリオ)、ワクワクしながら試してみました。

 

人間工学に基づいたお道具シリーズ

 

ドイツ プリム社のエルゴノミックシリーズは、人間工学に基づいてつくられたお道具のシリーズ。棒針だけでなくかぎ針やそのほかのお道具類も含め幅広くカバーしています。

 


▲Prym社のエルゴノミックシリーズ

 

 

 きょうは、ムーリットに入荷しているラインナップのなかから、シックな「カーボンテクノロジー 5本棒針」で編み込み模様を編んでみます。

 


 ▲カーボンテクノロジー 5本棒針

 


▲スタッフが試しに編んだのは、ミニサイズのホッティ(湯たんぽ)のカバー。
ラトビアミトンをイメージした 小さな柄を入れてみました。
作り目だけは輪針で「Judy's magic cast on」しています(3mm使用)。

 

 

 気になる使い心地は?

 

まず注目するのは、針のユニークな形状。しずく型の針先と針先から4cmくらいのところから針が円柱から三角柱になっているのが特徴です。

 

 

しずく型の針先は、糸割れさせず的確に左針にかかった目をとらえ、編み糸をさっと引き出すという流れがスムースで編みやすさは抜群。ストレスなく、思ったところに針先を運ぶことができます。細い糸の作品や、数本の糸を引きそろえて編むときに特に効力を発揮しそうです。

 

 

 

5本(4本)棒針で筒状に輪で編むときに悩ましいのが、針それぞれのポジションだと思います。編みやすい配置にしようと格闘しているうちに、いつの間にかするりと針が抜けてしまったこと、ありませんか?この針を使っていてびっくりしたのが、目はラクに移動できるのに針がずり落ちないこと。

 


 ▲1本の針先をつまんでぶらぶらしても大丈夫でした!

 

今回使用した糸が、編み込み向きの繊維がからみやすいウール糸だったこともありますが、三角柱の辺が程よくブレーキになってくれるのか、しっかりと目をキープ。針のポジションや糸の配置も整えやすく、針と針の間も同じ手加減のまま編み進めることができました。

 


 ▲針の中ほど、プリントがある箇所が「側面」になっています

 

 

相性のよい針に出合うたのしみ

 

カーボンを配合した特殊な合成素材でつくられた「カーボンテクノロジー」は、エルゴノミックシリーズの中でも特に軽量で硬質な針。例えばソックス編みに使いたい細めの号数も、折れないかな?と心配せずガンガン編み進めていけそうです。

 


 ▲手持ちのアレグリアでスタンダードリブソックス。2.5mmを使用しています

 

5本(4本)棒針での編み物は、編み目が針先とコードを移動する輪針と違い、すべての目が針にかかっているところがポイント。編み込みの模様の目の大きさに気を配りながら進めていけるので、糸を渡すテンションが輪針を使うときより一定になっていると感じました。編みたい作品の糸やテクニックと、(自分にとって)より相性のよいお道具に出合えるとたのしいですよね。

 

 

 

本来の使い方とは違うかもしれませんが、編地をチェックして埋もれてしまった模様を補正するとき、しずく型の針先が大活躍。となりの目に影響せず「すっ」と配色糸の目をひろいあげて、目立たせることができました。

 


 ▲編み目をきゅきゅっと補正します

 

ユニークな編み心地、みなさんもぜひ味わってみてください。

 

prym エルゴノミック カーボン5本棒針

 

 

ドイツ製

長さ:20㎝ 5本入り

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