お道具好きなムーリットスタッフが、ユニークな棒針「addi クレイジートリオ」を使ってみました。
3本の短い針がセットになった「クレイジートリオ」
ソックスや手袋、セーターの袖口など、小さな輪を編むための「クレイジートリオ」。
ドイツaddi社が、ニットデザイナー Sylvie Raschと一緒につくった、ユニークな形の針です。
全長約21㎝、真ん中がよくしなるコードになった、コンパクトな針が3本セットになっています。
▲ソックスの編み方を、工程ごとに説明した冊子(ドイツ語・英語)つき
そして、両方の針先のタイプが違うのがポイント。
「ベーシック」の針先と、より細い「レース」の針先がそれぞれついています。
糸の素材や形態、お好みでつかう針先を選ぶことができます。
▲左から「ベーシック」、「レース」の針先
さっそく、ソックスの試し編みをしてみました
まずは、履き口から編むタイプのパターンを。
ムーリットオリジナルデザインの「サイドレースソックス」パターンをアレグリアで編んでみます。
はじめに、1本の針に必要数作り目をしてから、2本目の針に目の半分を移しました。
▲目をふたつの針にわけました。ここから編んでいきます
2本の針を一緒に持って作り目し、それぞれの針を引き抜いて目を半分にわける方法も。
▲半分針を引き抜いたところ。こちらはすこしゆるみのある作り目です
輪針でマジックループをする感覚で、3本目の針を使って編み取っていきます。
普段、輪針を使っているせいか、左手に持った針の目を編み切ると、つい針を落としてしまいます。
しかし、数段編むと、手が慣れてきました。
輪針と違い、コードから針先に目をたぐり寄せたり、コードを整えたりする手間がかかりません。
はやく編めている気がします。
つぎに、「つま先から編むスポーツソックス」パターンも試し編み。
「Judy's magic cast on」も問題なくスタートできました。
▲糸は Spud & Chloe 「FINE sock」を使っています
少ない目数でも、すいすい編めます。
このパターンは、甲側で増し目・足底側で減目をしていきます。
甲側の針に目がどんどん増えてくると編みにくかったので、途中で目を底側の針に移動させました。
棒針の基本である、表目・裏目・増目・減目はすべてスムースに編むことができました。
針の持ち方にも慣れてきます
少し編み進めると、針の持ち方・ポジションが落ち着いてきました。
ネットで検索してみると、右側の針を手のひらの中で折り曲げるように持ってもいいようです。
▲右手に持つ針を折り曲げて、手のひらに収めています
今回試し編みをしたスタッフは、右手に持つ針は自然に垂らして。
左手で目のかかったふたつの針を持ちながら、編み糸のゆるみも抑え込んで編んでいます。
新しい編み心地、ぜひお試しください
5本棒針と輪針のいいところを掛け合わせたような、新しい編み心地が体験できる「クレイジートリオ」。
ソックスだけでなく、ミトンや手袋、レッグウォーマーなどいろいろ編んでみたくなりました。
ちょっと目を休めておいたり、ケーブル針がわりに使うなど、小回りの利くお道具としても活躍してくれそうです。
針にかかった目も抜けにくく、コンパクトに持ち運びができるので、モバイルニッティングに連れて行くのもいいですね!
(その際は、編み切った時に左手から針を落とさないように注意です・・・)
addi CraSyTrio(クレイジートリオ)
ドイツ製
素材
針:真鍮(ホワイトブロンズのメッキ加工)
コード:ナイロン
長さ:21㎝(針先 約8.5cm、コード 約4cm )3本入り
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