夏の「スクエアーズショール」

In Diary

「夏はどんな作品を編んだらいいのかしら」そんな声がちらほらと聞こえる季節になりました。
棒針がお好みのニッターさんにおすすめのプロジェクトが、すっきりとしたレース模様の「スクエアーズショール」

ムーリットではコットンやリネンの糸(すこし太めのレースウェイトくらいの糸)を合わせた提案もしています。
今日は、夏にも使い勝手の良い「スクエアーズショール」を紹介します。

 

 

 

スクエアーズショール パターンについて

「スクエアーズショール」は、2013年のリリース以来ムーリットの定番となっているショールパターン。
スクエアが並ぶ端正な透かし模様で、甘くなりすぎないレースの三角ショールとして好評のデザインです。

ガーター編みをベースに、模様を規則正しく繰り返すパターン。長辺の中心からスタートし、縁に向かって増し目をしながら大きく編んでいきます。
棒針編みの基本テクニックで編めるので、レースショールに初挑戦という方にも取り組みやすい作品です。

この「スクエアーズショール」は、英文パターン式の編み方説明に慣れ親しんでもらおうと、日本式の編み図(チャート)と英文パターン式テキストの両方を掲載しています。

・日本式編み図 表から見た編み目を記号で記したもの(チャート/図)
・英文パターン式テキスト 編み方の動作を言葉で説明したもの(文章)

日本式編み図だと「裏側を見て編む段」をどのように編んでいいか悩んでしまう、という場合も、テキストで動作を確認すると理解しやすくなることも。
レース模様の編み図が難解そう…とためらっているとしたら、編み図とテキストのハイブリット方式「スクエアーズショール」パターンをぜひ一度お試しください。


▲左が日本式編み図、中央がテキストの編み方説明
パターンにはラージサイズとスモールサイズ両方の編み方を掲載しています



▲ラージサイズの作品例。縁に大きなスクエア柄が入ります




▲コンパクトなスモールサイズの作品例

 

ショールは夏も大活躍

ショールなどの「まきもの」は、えり元や肩をあたためる秋冬だけのものと思っていませんか?
春夏向き、またはオールシーズン使える素材で編めば、夏もさまざまなシーンで大活躍してくれます。

ショール好きのムーリットスタッフは、夏のお出かけにも必ずショールをバッグに入れていきます。

『映画館や劇場に行くときはもちろん、冷房が効きすぎる電車やカフェに入ったときなど”ショールがあってよかった”と実感する場面がたくさん。冷房対策だけでなくちょっとした日よけにしたり、旅先ではコーディネートに変化をつけられるので重宝しますよ』

 

リネンバードの「3つのポーチが作れるキット」の巾着に入れてみました
持ち歩くときは巾着に入れて、編地が引っ掛からないようにしています
(リンクはリネンバードHPに移動します)

 

リネンやコットンで編むウエアも素敵ですが、気軽に羽織ったり膝にかけられるショールも優秀な夏のニットアイテム。

難しいテクニックを使わない「スクエアーズショール」は、すこし手ごわい夏素材の糸を合わせてもチャレンジしやすいと思います。
少しくらいゲージが合わなくても気にせず完成するのも、ショールニッティングのうれしいポイントですよね。

※ただしゲージが大幅に違うと、糸の使用量も変わってしまいますのでご注意を!

 

 

 

夏のスクエアーズショールにおすすめの糸

ここからは、ムーリットの糸棚より夏のスクエアーズショールにぴったりの糸たちを選んでみました。


【1】MOORIT「8 STRANDS cotton」ラージサイズの使用量:3玉

「8 STRANDS cotton」は今シーズンのスクエアーズショール「イチオシ」糸。やわらかくしっとりとした肌ざわりで、からだを優しく包み込んでくれるよう。
作品例を作っていたエクリュとブラックは完売してしまいましたが、モノトーンコーデにもアースカラーコーデにも似合うオーカーもおすすめ。
繊細なコットン糸をゆるやかに撚り合わせているので、編んでいるときにやや割れやすいかもしれません。注意しながら編んでみてください。





▲やわらかくしなやかな編地になりました

 


▲オーカーも大人っぽくていい感じ。増し目をしながら大きく編み上げていきます

 

MOORIT「8 STRANDS cotton」はこちらから

スクエアーズショール【8 STRANDS cotton】キットはこちらから

 

 

【2】Shepley Yarns 「ROSSALIN」ラージサイズの使用量:3玉

イギリスのShepley Yarnsが手がける、リネン&コットンのさっぱりとした2plyの手編み糸。
丈夫で使うほど風合いを増すリネンと柔らかくしなやかなコットン、それぞれの長所が活きる編地に仕上がるのが魅力です。
ところどころ「ふし」のようになる箇所もあり素材感が際立つので、少しナチュラルな感じのスクエアーズショールに仕上がりそうです。

ただいま品切れまたは在庫僅少ですが、「クリーム」「フィンガル」の2色は再入荷を予定しています。

 



▲素材の違いが際立つ、ナチュラルな味わいの編地になりました



 


【3】MOORIT「Lithuania Linen」ラージサイズの使用量:3~4玉

★6月13日 オンラインショップにも入荷しました

こちらはこれからオンラインショップに掲載するリネンヤーンですが、ひと足先に紹介します。
リネンならではの光沢が美しい、100%リトアニアンリネンの手編み糸。シャリ感が気持ちよく、まさに夏のショールが完成します。
最初は硬さを感じると思うのですが、編みあがった後に水通しをしたり、使うほどにくったりと馴染んでいくので、その過程もお楽しみに。

6月中旬より、ムーリットHPオンラインショップに掲載予定。店頭では順次ならべていますので、リネン糸をお探しの方はぜひお立ち寄りください。


 

MOORIT 「Lithuania Linen」はこちらから

 

 

もちろん、秋冬のあたたか素材のレースウェイトヤーンはどれもおすすめ。
より繊細な印象のショールが完成します。


▲100%カシミヤの贅沢な1枚

 

▲多色使いの、ベビーアルパカ・シルク・カシミアブレンド糸


 


▲ウール・シルクの糸を草木染にした糸

 

 

上の写真の作品例たちはこの12年の間に編んだもので、残念ながら廃番になってしまったり現在取り扱いのない糸もあります。

いまムーリットの糸棚から秋冬素材の糸を選ぶなら、きれいなドレープがあらわれる「Peruvian Alpaca Lace」や、希少価値が高いWoolie batt 「1ply lace」でしょうか。

 

「Peruvian Alpaca Lace」はこちらから ラージサイズの使用量は2玉です


Woolie batt 「1ply lace」はこちらから ラージサイズの使用量は2~3玉です

 

繊細なレース糸で編むスクエアーズショールなら薄手の編地に仕上がるので、シーズンレスに使ってOKです。

 

みなさんも、お気に入りの糸で「スクエアーズショール」を編んでみませんか?


 

 

 

◆スクエアーズショール パターン



プリント版(配送)とPDF版(メール送信)のパターンをご用意しています


仕上がりサイズ:
リネン糸 スモール底辺約118cm×高さ約64cm、ラージ底辺約147cm×高さ約77cm
レース糸 スモール底辺約115cm×高さ約60cm、ラージ底辺約145cm×高さ約75cm

 

ゲージ:ガーター編み 10cm×10cm(ブロッキング後)
リネン糸 22目×38段  /  レース糸 24目×43段

使用針:
リネン糸 3.3mm(JP4号、US3) /  レース糸 3.5mm(JP5号、US4)輪針または棒針


★今回紹介した夏向きの糸「8 STRANDS cotton」、「ROSSALIN」、「Lithuania Linen」はリネン糸の仕上がりサイズ、ゲージ、使用針で編んでいます


 


◆スクエアーズショール【8 STRANDS cotton】キット

キットのお買い物はこちらから