ムーリットのパターンブック「ALPACA糸に恋して」(現在はPDF版のみ販売しています)。
地球の反対側、アンデスの高地に暮らすアルパカの原毛からできた美しい手編み糸との出合いがきっかけで完成したデザイン集について、改めてご紹介します。
アルパカのぬくもりに包まれて、あたたかにすごすためのウエアやショール、小物など8つのオリジナルパターンを掲載しています。
★使用している糸は品切れの場合もありますが、アルパカ糸の特徴を活かしたデザインばかりです。ぜひプロジェクトの参考にご覧ください。
■きっかけはAMANO(アマーノ)のアルパカ糸
▲Photo by AMANO
2018年の春に出合ったペルーの糸メーカー、AMANO(アマーノ)のアルパカ糸。
艶やかでなめらかな糸の数々にスタッフ一同、すっかり夢中に。2018年の秋からムーリットのラインナップに仲間入りしました。
AMANOはペルー第2の都市、アレキパで天然素材にこだわった美しい手編み糸をつくっているブランド。
アレキパは19世紀にはアルパカや羊毛のイギリスへの輸出の拠点として栄えた場所でもあります。
アンデスの自然や伝統に敬意を持ちながら、そこから着想を得て個性の光る糸の数々を発表しています。また、アルパカの種の保護やファームの育成、環境に配慮した工場生産に取り組むなどサスティナブルなものづくりを実践しています。
▲Photo by AMANO
糸の品質のよさはさることながら、インカ帝国で用いられたケチュア語の糸名や糸に添えられたタグもかわいらしいのがポイントです。
■パターンブック「アルパカ糸に恋をして」
そんな素敵なアルパカ糸を目の前に、やわらかくてなめらかな肌ざわりを存分にたのしめるアイテムをデザインしました。
それぞれの糸と作品を、ごく簡単にご紹介します。
1.PUNAで編むフロントレースのセーター
2.PUNAで編むラウヒアショール
1.PUNAで編むフロントレースのセーター(写真右上)
AMANOの代名詞ともいえる、ベビーアルパカのやわらかな糸「PUNA」で編むプルオーバー。
前身頃のみレース模様、すっきりとしたネックラインでコーディネートしやすいウエア。
2.PUNAで編むラウヒアショール(写真左下)
ペルー原産の多肉植物「ラウヒア・ペルビアナ」の葉っぱのような形のショール。
アルパカ×ガーター編みでしっとりと肩に沿ってくれます。大きなタッセルがアクセント。
3.APUで編むフラワーペタル
アンデスの雪のような、やわらかな天然の白が印象的な「APU」は極上のインペリアルアルパカ。
花びらのように可憐なリストウォーマーをコートの袖からちらりとのぞかせて冬のおしゃれに。
4.WARMIで編むラグランラインのプルオーバー
丈夫なメリノウールとのミックス糸「WARNI」はすべらかなのに弾力のあるユニークな肌ざわり。
凝った編地とラグランのラインが印象的。編み甲斐のある作品です。
5.MAMACHAで編むフーディカウル
ベビーアルパカとメリノウール混紡のバルキー(極太糸)「MAMACHA」は表目裏目がくっきりする糸。フードにもなるカウルは、防寒とトレンドを同時に叶えてくれるアイテムです。
6.PUYUで編むヘブンリーシュラグ
ベビーアルパカとシルクの中空構造のラグジュアリーな糸「PUYU」で編む軽やかなシュラグ。編地も編み方もシンプルですが、糸の魅力でスタイリッシュに仕上がります。
7.ECO PUNA BLACKで編むブラックアルパカのセット
稀少なピュアブラックのベビーアルパカ糸「ECO PUNA BLACK」で編む肌ざわりのいい小物たち。流行のベレーとミニマフラー、ともにシンプルなレースの地模様が編み込まれています。
■デザイナー、エルビラより「ロシアと違って日本の秋~冬はこのセットで大丈夫。エレガントに過ごせますね」
8.AWAで編むヨークカーディガン
「AWA」はアルパカ・ウール・コットンの、個性的な表情の糸。ボクシーなシルエットもきれいに表現できました。色を変えたヨークは拾い目がポイント。コンパクトな丈でボリュームのあるボトムスにも似合います。
■ムーリットはじめてのカラーカードをつくりました
掲載作品だけでなく、いろいろアルパカで編んでみたいというニッターさんに向けて、ムーリットでセレクトしたAMANO糸のカラーカードをつくりました。
実際に、糸の表情や手触り、色合いを確認いただけます。
(※現在、カラーカードは販売はしておりません。ご了承ください。)
やわらかなアルパカ糸で編む楽しみ・身につける楽しみをAMANOでたっぷり味わってください。