ムーリットの新刊『Tejido a Manos』(テヒード ア マノス/私の手編み)が完成しました。
10月25日(金)のリリースに先駆けて、企画編集・赤木にパターンブックの見どころを聞きました。
【見どころ1】キッチンミノルさんとの作品集
いちばんのハイライトは、写真家キッチンミノルさんとのコラボレーションです。
正統派のパターンブックではなく、何か新しいチャレンジのある本をつくりたいと考えていました。
キッチンミノルさんは、雑誌や書籍、WEBなどで、人物や料理を中心に撮影している写真家。
その場の空気を丸ごと切り取ったような写真作品は、いわゆるニットの「説明写真」や「イメージ写真」とは全く違います。
▲Photo KITCHEN MINORU
キッチンミノルさんの写真でムーリットのニットを表現することができたら・・・
わくわくとした気持ちで写真をお願いしました。
▲Photo KITCHEN MINORU
同時に、掲載するデザインを並べていたら、いつのまにかみんなの中でロードムービーのようなストーリーができあがっていました。
▲Photo KITCHEN MINORU
そして完成したのが『Tejido a Manos』です。
まるで写真集のような、そしてトラベルブックのようなパターンブック、あらゆる視点で楽しんでいただけると思います。
【見どころ2】マノス デル ウルグアイの糸たち
パターンブックのもう一つの主役は、マノス デル ウルグアイの手編み糸です。
クラフトマンシップに溢れた個性豊かな糸をつくるマノス デル ウルグアイは、ムーリットの棚に欠かすことのできない存在。
マノスといえば、ソックヤーン「アレグリア」と思い浮かべるニッターさんもいるかもしれません。
少量ずつお鍋で染める「ケトルダイ」の手法で色付けられた、均一ではないカラーが人気の糸ブランドです。
▲photo MANOS DEL URUGUAY
マノス デル ウルグアイは、1968年からウルグアイのクラフトウーマンたちに仕事を提供するためにスタートした非営利の団体。
女性たちが、ウルグアイ産ウールを用いて製品をつくり、販売することで自立していこうと立ち上げたコーポラティブグループがはじまりです。
スペイン語で「ウルグアイの手」という意味があるのですが、確かな技術の中に手作業のやさしさが感じられる糸が揃います。
▲photo MANOS DEL URUGUAY
今回は、マノス デル ウルグアイの新作糸も積極的に取り入れました。
繊細なモヘアのレース糸、ユーカリ由来のモダールが配合されたやわらかなウール糸、アレグリアの兄弟のような糸もあります。
マノスならではの色合いはそのままに、新しい編み心地・着心地を味わうことのできる作品が揃っています。
【見どころ3】日常の手編み
『Tejido a Manos』に掲載した作品は、日常的に使いやすいデザインを心がけました。
編んだらすぐ身につけてお出掛けしたくなるような、コーディネートしやすいプロジェクトを厳選。
1点豪華なニットというよりは、あたたくて装いのスパイスになるような作品たちです。
今回のパターンブックには、凝りに凝った技法は登場しません。
きれいに仕上げるため、使い勝手をよくするためのテクニックは、巻末にまとめて紹介しました。
気負わずに編める作品ばかり、基本の編み方で完成する挑戦しやすいプロジェクトもあります。
▲企画編集・赤木をはじめ、スタッフみんなでチェック
マノス デル ウルグアイの糸は、同じデザインを編んでも色によってかなり印象がかわります。
ひとつ編んで使い勝手がよかったら、きっと他の色でも編んでみたくなると思います。
気に入ったスタイルのニットを、色違いでそろえられるのも手編みの醍醐味ですよね。
いろいろな仕掛けを盛り込んだパターンブック『Tejido a Manos』は、ムーリットのプライベートプリンティング。
ムーリットのお店とHP、リネンバード北浜では10月25日(金)より
エンベロープオンラインショップでは10月29日(火)より販売します。
その他イベントやショップでも順次販売予定です。
どうぞお楽しみに!
『Tejido a Manos』
著者:MOORIT
サイズ:200×200mm 23頁
本体価格:1100円(+税)