糸選びのヒントに、スワッチをご紹介します。
ウール&シルクのウォッシャブルヤーン
「FINE sock」は、ウールとシルクがブレンドされたソックヤーン。
最初に編んだスタッフが、これまでに出合ったソックヤーンの中でいちばん編みやすくて、気もちのいい糸!
と思わす声をあげてしまったほどの、手ざわりのよさが特徴です。
仕上げに水通しをすると、更に手になじむように柔らかな編み地になります。
糸からは、20%ブレンドされているシルクのおかげか、ほんのりと光沢を感じます。
糸端をほぐしてみたら、2plyの糸が3本、しっかりと撚り合わさっているのがわかりました。
試し編みをしてみました
まずはソックス。
「レースアンクルソックスキット」 「ダウンストロークリバーシブルソックスキット」
ふたつのキットを、ソックフェスティバル2019に合わせてつくりました。
それぞれ、1号(US1号/2.25mm)を使っています。
「FINE sock」の推奨針はUS1~3(2.25mm~3.25mm)の棒針で10㎝28目~32目。
ブランドおすすめの号数で、シンプルな編地を編んでみます。
2目ゴム編みはUS3(3.25mm)で編みました。
表・裏目はくっきりメリハリ、仕上がった編み地はふんわり軽やかです。
一方、ボーダー柄のメリヤス編みは2号(2.7mm)で。
こちらはみっちりと目の詰まった編み地になりました。
Tシャツのようなセーターや、ベビー&キッズのカーディガンなども似合いそう。
肌触りのよさを活かしたショールはどうでしょう?レース模様を編んでみます。
同じ模様を、US3(3.25mm/下の写真左)とUS5(3.75mm/写真右)で比較しました。
どちらも模様はくっきり出ます。向こう側が透けるような模様のプロジェクトにもいいですね。
ショールといえば、今回swatchは登場していませんが、ムーリットオリジナルデザインの「ボッブルエッジスカーフ」を編むのもおすすめです。
最後に、編み込みとモチーフ編みを。
編み込みもUS3(3.25mm)を使いました。シェットランドウールのように糸同士が絡み合うことはありませんでしたが、弾力のある糸なので編みにくさは感じません。
かぎ針編みモチーフは5/0号(3mm)を試してみました。かぎ針も糸割れせず、すいすいと進めることができました。
ソックス、ウエア、ショールなど、幅広く使いたい上質なソックヤーン。
しっかりとした撚りで地模様も映えるので、いろいろ編んでみたくなりますね。
Spud & Chloë 「FINE sock」
素材:80%スーパーウォッシュウール、20%シルク
重さ:65g
長さ:227m
おすすめの針: 1-4号(2.4~3.3mm/US1~3)
【Spud & Chloë】
「SPUD & CHLOË」はブルースカイファイバースが手掛ける糸ブランド。
上質な素材ながらウォッシャブルで、遊び心のあるカラーの手編み糸を発表しています。
愛らしい羊と女の子のキャラクターがトレードマークです。