今年、ムーリットのラインナップに加わったウール糸「Woolstok」を編んでみました。
糸選びのヒントに、スワッチをご紹介します。
Blue sky fibersについて
ムーリット最初の書籍「こんな糸で編んでみたい」でも紹介している、アメリカのブルースカイファイバース(当時はブルースカイアルパカスという名称でした)。
糸ブランドのはじまりは、ブランドオーナーであるリンダさんが1頭のアルパカを庭でペットとして育てたことから……というユニークなもの。
▲Photo by Blue sky fibers リンダさんのバックヤードで暮らすアルパカたち
アルパカだけでなくウール、コットン、カシミアと、自然の豊かさや美しさをふんだんに取り入れた糸をつくり、世界中で広く知られるようになりました。
▲箱入りの素敵な糸見本
端正で美しい糸をつくるブルースカイファイバースは、クラフトマンシップの素朴さとはまた違ったイメージがあります。
それでも、糸や素材に対する愛情は溢れんばかり。
見るたびにわくわくした気持ちになる糸見本や、届いた糸が見やすいように荷造りをしてくれる気遣いなど、その想いに触れるたび、わたしたちも優しい気持ちに包まれます。
▲ミニスケインをかわいらしい小物に変身させて
▲ひとつだけタグの裏側をみせてパッケージしてあります。糸が到着したときにとても見やすくて感激しました
ペルーの高地で暮らす羊
今回ムーリットに仲間入りした「Woolstok」は、ペルーの4000メートルを超える高地で暮らす羊の原毛をつかっています。
ローカルのハイランドシープと、コリデールを掛け合わせた種で、クリンプ(縮れ)のある毛が特徴。
とても厳しい環境で育つため、やわらかさと耐久性を併せ持ったウールです。
▲Photo by Blue sky fibers
最初に手にした印象は、ウールなのにチクチクした感じが全くしない!こと。
ふっくらとしてやわらかく、弾力のある2plyです。
これなら、帽子にしてもマフラーにしても、手袋もセーターも気持ちよさそう。
キッズ向けのニットもいいですね。
幅広く、さまざまなプロジェクトに使えるウール糸です。
▲使いやすいカラーをセレクトしました
試し編みをしてみました
タグに記載している針は、4mm~8mmとかなり幅を持たせた設定。
きっちりと編み詰めても、空気を含んだようにゆったりとしたゲージでも、応用が利きそうです。
▲左がJP6号、右が8mmのジャンボ針で編んだ編地です
▲きっちり並ぶ目も、ゆるっとした軽い編地もいい雰囲気に
▲こちらはJP10号で立体的な模様と、2色の引き上げ模様を試し編み
厚地に仕上がる模様で、バッグなどの小物を編むのもいいかも……
今年のタバードキット
昨年大好評だった、ハイネックのタバードキット。
今年はこのWoolstokで編むキットをリリースしました。
ブルースカイファイバースらしい、ニュアンスのあるカラーは編地にするとより一層際立ちます。
今シーズンの編み物計画に、Woolstokの作品も加えてみませんか?
Blue sky fibers 「Woolstok」
素材:100% pervian highland wool
重さ:50g
長さ:112m
おすすめの針:4~8mm (JP6~8mm、US6~11)
※時期によって、取扱いカラーが写真と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。