Swatches : AMANO 「CHASKI」

In Diary

抜群の肌触りとお手入れのしやすさが魅力の「Chaski」を編んでみました。
糸選びのヒントに、今回はスワッチではなく作品をまるごと編みましたのでご紹介します。

 



 

ユニークな配合のソックウェイトヤーン

昨年の秋にはじめてムーリットの棚に並んだ「Chaski」は、光沢のあるピマコットンとリネン、スーパーウォッシュメリノウールをブレンドしたユニークな手編み糸。
ピマコットンが30%、リネンが10%という配合ですが、絶妙に掠れた色合いやウールの柔らかさの中にあるシャリっとした感覚が面白い。ソックスなどの小物から、春夏は羽織りものやウエアにと、プロジェクトによってオールシーズン使える糸です。


しっかりとした撚りの糸です。

 

サンダルのイラストもかわいいタグ。下の編地はAMANOおすすめの3号針で編んだスワッチです。

 

「ボッブルエッジスカーフ」を編んでみました

縁編みに果実のようなボッブルをあしらった「ボッブルエッジスカーフ」は、靴下1足分のソックヤーンで編むために誕生した、ムーリットのオリジナルパターン。マノスデルウルグアイ「アレグリア」で編むのがムーリットの定番ですが、今回は、春夏用に「Chaski」で編んでみました。

 

Chaski1かせ使用します。ゲージ調整で、針の号数はパターンの推奨より1号上げました。

 

ボッブル部分はかぎ針を使って。ふっくらとした実ができました。


縁編みが終わったら、ベースになる部分を引き返し編みをしながら進めます。今回の編地はガーター編みなので、引き返しの部分をW&T(ラップアンドターン)の技法にアレンジしました。

 

途中まで編んだところ。縁編みはブロッキングしていなくてもスカラップがきれいに出ます。

 

編み心地は?

棒針もかぎ針も糸割れすることなく、編みやすい糸です。

糸にはハリがあるためか、手加減がガーター編みの編地に反映しました。表目を編むだけだから…と加速したら手元が狂ったのか、ゆるんだ目が目立ってしまいました(一段、戻ってやりなおし)。リズムよく、規則正しく自分のペースで編むのがよさそうです。

 やりなおしで1段ほどいた際は、するするとほどけましたが、下の段まで一気に目が落ちていくようなことにはなりませんでした。

 

ガーターの編地を解いたところ。



 ブロッキングして「ボッブルエッジスカーフ」が完成しました!

 

クランベリーストーン(ピンク)で編んでいるのは、AMANOデザインのソックス。翻訳パターンを近日中にリリースする予定ですので、お楽しみに!

(※2020年3月6日 PDF版「Vania Socks」パターンをリリースしました)

水通しすると、さらに手に馴染む気持ちのいい「Chaski」。次は季節の変わり目に着るウエアを編みたい!と、「編みたいものリスト」は長くなるばかりです。

 

AMANO「Chaski」

 


素材 :60% スーパーウォッシュメリノ、30%ピマコットン、10% リネン
重さ :100g
長さ :約350m
おすすめの針 :棒針2~4号(US2~4/2.7-3.5mm)

★お買い物はこちらから

「ボッブルエッジスカーフ」には1かせ使用しました

 

【AMANO(アマ-ノ)】

スペイン語で「手で」(a mano)という意味を持つペルーの糸ブランドAMANO(アマーノ)。
アンデスの雄大な自然やインカの時代から続く歴史や伝統文化への敬意を表し、土地ならではの植物や果物、伝統的な織物のあざやかな色彩や模様にインスパイアされた糸づくりをしています。
特に古代より「神からの贈り物」と考えられてきたアルパカの原毛を丁寧に集め紡いだ手編み糸は、AMANOの代名詞となっています。
アルパカの種の保護やアルパカを育てるファームの育成、環境 になるべく負荷をかけない工場生産に取り組むなど、サスティナブルなものづくりを実践。
一針ごとにアンデスの息吹が感じられる糸を、世界中の編み手たちに届けることがAMANO の大きな喜びです。