美しいハンドダイの糸「Jillybean yarns」

In Diary

画家であり、デザイナーであるジル・ジョーンズさんがつくり出すハンドダイ(手染め)糸ブランド「Jillybean yarns」。
ムーリットの書籍「こんな糸で編んでみたい」でも自宅アトリエを訪ね、糸づくりについて伺いました。
素敵な糸がどのようにしてつくられているのか、ジルさんのこだわりが詰まった工程について簡単にご紹介します。



ジルさんはイングランド西南部にある美しい州 サマセットで暮らしています。
自然が豊かなサマセットでは、多くの希少種の羊やカシミアの飼育がおこなわれていました。
しかし、その原毛はうまく利用されることなく、やむなく処分されることがありました。
ジルさんは、その状況を知って胸を痛め、貴重な原毛から糸をつくることを思いついたのが「Jillybean yarns」のはじまりです。

 

 

ジルさんは確固とした信念をもって、糸をつくっています。
名前のわかる生産者から、原毛を買い取ること。
その際、生産者が今後も羊やアルパカの飼育を続けられるように、コストをしっかり反映させた適性価格で買い取ります。
そして、信頼できる国内の紡績所で糸をつくること。
手に入れた原毛は庭先でごみを取り除き、小さいけれど腕のいい紡績所に預けられ、高品質の糸になります。




紡績所からもどってきた糸は、いよいよ染色の工程に。
複雑でため息がでるような配色は、ジルさんが身近な自然から着想を得てつくられたもの。
染色は、ジルさんのキッチンのお鍋で、ごく少量ずつ染めあげられます。
その時かぎり、二度と同じ色はできません。
それぞれに詩的なタイトルがつけられた、まさにアート作品のような糸がここで完成します。

ジルさんがアトリエで染色し、庭で糸を乾かす様子は書籍「こんな糸で編んでみたい」に掲載しています。
編み物好き・糸好きの方なら、夢のような暮らし・・・ぜひ本も開いてみてください。

★Jillybean yarnsの商品はこちらから

 

 



2019年のはじめに、ジルさんの工房を再び訪ね、たくさんの糸を見せてもらいました。
2月19日(火)より、ムーリットのお店にカラフルなJillybean yarnsがずらりと並びます。
これまでにないほど、バラエティに富んだラインナップになっています。
わくわくした気持ちになる糸に会いに来てください。

【イベントは終了いたしました】